IRISステージ2と診断されたのは、ミミが15歳になった春のことでした。年1回の健康診断で、BUNとクレアチニンが軽度に上昇しており、SDMAも基準値を超えていると獣医師さんから告げられました。「猫のシニアではよくある」と前置きしつつ、療法食への切り替えを勧められたのを覚えています。
診断から1年──食事療法だけの時期
最初の1年は、療法食(リン制限)と毎月の血液検査で経過観察でした。ミミは新しいフードを警戒しましたが、ふやかしてウェットを少量混ぜることで、なんとか食べてくれるように。体重は4.0kg前後で安定し、見た目には元気でした。
ただ、2年目の冬、検査値が一段悪化しました。獣医師さんから「そろそろ皮下輸液を検討しましょう」と提案されたとき、わたしは即答できませんでした。家で針を刺すという行為が、どうしてもイメージできなかったのです。
皮下輸液との向き合い方
動物病院で2回、看護師さんに教わってから、自宅でやることになりました。最初の数回は、ミミの首の皮を持ち上げる手も、針を構える手も震えていました。「痛い思いをさせている」という重さに耐えられず、輸液後にこっそり泣いた夜もあります。
でも、続けていくうちに気づいたのは、ミミ自身は意外と平気そうにしていたということでした。輸液中はおとなしくしていて、終われば普段通りカリカリを食べに行く。むしろ私のほうが、勝手に「かわいそう」を背負いすぎていたのかもしれません。
- 頻度:週2〜3回(症状に応じて)
- 輸液量:1回100mL(獣医師指示)
- 場所:洗面所の台の上(落ち着く場所)
- 所要時間:今では約3〜4分
- 輸液後のお楽しみ:ちゅーる1本
3年経って思うこと
診断から3年が経ち、ミミは18歳になりました。ステージは2のまま大きく動かず、毛艶も食欲も維持できています。獣医師さんからは「うまくコントロールできていますね」と言っていただきますが、それはミミ自身の生命力と、毎日の小さな積み重ねの結果だと思っています。
これから腎臓病と向き合う飼い主さんに伝えたいのは、「最初の恐怖は必ず慣れる」ということと、「猫の性格に合わせて、無理をしすぎない」ということです。療法食を頑なに拒む子もいる、輸液で暴れる子もいる。それぞれに「うちのやり方」が見つかるまで、獣医師と相談しながら試行錯誤するのがいいと思います。
ミミとの時間が、これからもできるだけ長く続きますように。同じ闘病中の皆さんの愛猫にも、穏やかな日々が続きますように。

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