沖縄本島南東・知念半島から東へ約5km。琉球創世神アマミキヨが降臨したと伝わる「神の島」。御嶽(うたき)の聖域と祭祀の伝統が現代にも息づく島で、土地は私有地ではなく島全体が共同管理されています。聖地と暮らす猫たちもまた、島の静けさの一部です。
| 所在地 | 沖縄県南城市知念久高 |
|---|---|
| 面積/周囲 | 約1.36㎢ / 約7.8km |
| 住民数 | 約200名(2024年現在) |
| 猫の数 | 推定数十匹(集落周辺で見かける) |
| アクセス | 南城市・安座真港から定期船で約15〜25分 |
| 船便 | 1日6便程度(フェリー・高速船) |
久高島は琉球の創世神アマミキヨが降臨したと伝わる「神の島」で、琉球王府の時代から国王が直接巡拝に訪れる 聖地として位置づけられてきた。島の北端「カベール岬」、御嶽(うたき)の最高聖地「クボー御嶽」、 フボー御嶽など島全体が信仰の場であり、特に女性祭司による「イザイホー」(12年に一度の神事、現在は途絶)で知られる。 島の土地は明治期の土地整理令以降も総有制が部分的に残り、現在も個人による土地の所有・売買が 原則として行われていない稀有な共同体である。住民は約200名、漁業と観光が主な生業で、 過剰な観光開発を避ける選択を続けている。
久高島の猫は、集落・港・徳仁港周辺・民家の軒先で見かけることが多い。観光地化された猫島ではなく、 島の暮らしに自然に溶け込んでいる存在。聖域である御嶽周辺は信仰の場であり、観光目的の立入が制限される 区域もある。猫を「見に行く」ためにこれらの聖域に踏み込むことは厳に慎むべき。住民の高齢化に伴い、 飼い主のいない猫の管理は今後の課題となるが、沖縄県・南城市と動物愛護団体が連携した不妊去勢手術助成は 利用可能な状況にある。何より久高島は「神の島」として訪れる場所であり、猫もまたその静けさの中で 暮らす存在として、距離をとった敬意ある接し方が求められる。