琵琶湖の北東部に浮かぶ、日本で唯一「淡水湖の有人離島」。住民約250名の漁業集落で、細い路地と石垣の間に猫たちが暮らします。海ではなく湖を生業とする漁師町という、世界的にも珍しい猫島。
| 所在地 | 滋賀県近江八幡市沖島町 |
|---|---|
| 面積/周囲 | 約1.53㎢ / 約6.8km |
| 住民数 | 約250名(2024年現在、高齢化率は7割超) |
| 猫の数 | 推定数十匹(島民が個別に管理) |
| アクセス | 近江八幡市の堀切港から「沖島通船」で約10分 |
| 船便 | 1日10〜12便程度(堀切港〜沖島漁港) |
沖島は琵琶湖最大の島で、淡水湖に人が暮らす島としては日本で唯一の存在。古くは源平の落人伝承を持ち、 鎌倉時代以降は近江源氏佐々木氏の家臣団が定住したと伝えられる。明治以降は琵琶湖の漁業(鮒・鮎・諸子・鯉など)を 中心に集落が形成され、最盛期には人口800人を超えた。現在は住民約250名・高齢化率7割超で、 島内には自動車も信号もなく、移動は徒歩か電動カートが基本。2015年には離島振興法の対象に指定され、 日本で唯一「離島振興法が適用される淡水湖の島」となった。
沖島の猫は、漁師町に古くから棲みついた個体が世代交代しながら暮らしてきたものが中心。海上を行き交う田代島・佐柳島の ような「観光猫島」としての知名度はないが、漁港や民家の軒先、湖を望む路地に猫が定着し、住民との距離が近いのが特徴。 島民の高齢化に伴い世帯ごとの飼い猫が減る一方、外で暮らす猫の管理は近年地元有志による不妊去勢が進められている。 観光客の急増による餌やりや過剰な接触は、住民との関係を損ないかねないため避ける必要がある。 訪問は「漁師町を歩かせていただく」姿勢が大切で、写真目的だけの来訪には地域として警戒感もある。