塩飽諸島の北端、多度津港から船で約50分。防波堤の隙間を飛び越える「飛び猫」の写真で全国に知られる、住民約60名の小さな島。地元NPOがTNRと健康管理を続け、観光と地域猫の共存を模索しています。
| 所在地 | 香川県仲多度郡多度津町佐柳島 |
|---|---|
| 面積/周囲 | 約1.83㎢ / 約8.4km |
| 住民数 | 約60名(2024年現在、高齢化率は8割超) |
| 猫の数 | 推定100匹前後(NPO「サニーレタス」等が頭数管理) |
| アクセス | 多度津港から「フェリーなぎさ2」で約50〜70分(高見島経由) |
| 船便 | 1日3便。冬季・荒天時は欠航多し |
佐柳島は香川県多度津町に属する塩飽諸島の一つ。本浦と長崎の二つの集落からなり、かつては「両墓制」と呼ばれる 埋め墓と詣り墓を分けた独特の墓制が残ることでも民俗学的に知られる。住民は約60名で高齢化率8割超、 島内に商店は限られ、生活物資はフェリーが運ぶ。塩飽水軍の歴史も持ち、本浦地区には江戸期以来の漁師町の たたずまいが残る。近年は「猫の島」として写真・SNSをきっかけに来訪者が増えたが、住民数の少ない 小さな離島であり、観光地化のメリットとデメリットが端的に表れる場所でもある。
佐柳島の猫が全国的に知られるようになったのは、2010年代に港や防波堤を「飛び越える」瞬間を捉えた 写真がSNSで拡散したことがきっかけ。漁師町に古くから棲みついた猫が世代を重ね、人馴れしている個体が多い。 観光客の増加に伴って餌の過剰給与・遺棄・栄養過多による健康問題が顕在化し、地元の動物愛護NPO等が 不妊去勢手術と健康管理を継続的に実施。看板で給餌の制限とルールが明示されている。 高齢の住民にとって観光客対応は負担も大きく、「猫を見に来てくれる人にこそ、島の現実を知ってほしい」 という声がある。撮影目的だけでなく、島の生活と猫の福祉に配慮した訪問が求められる。