猫が噛んだり引っかいたりするとき、そこには必ず理由があります。「悪い猫」ではなく「困っている猫」と捉え直すことから対応は始まります。攻撃行動の分類と、それぞれへの正しい接し方を解説します。
| 遊び型 | 狩猟本能の発露。子猫期に多い |
|---|---|
| 恐怖型 | 逃げ場がなくて防衛的に攻撃 |
| 転嫁型 | 窓の外の野良猫など、別対象への興奮を人にぶつける |
| 撫で過ぎ型 | 接触の許容量を超えると噛む |
| 痛み型 | 触られた箇所に疾患・傷がある |
子猫期に最も多いのが遊び型攻撃です。手や足を獲物として狙うため、絶対に手で遊ばせず、猫じゃらしやボールなどの「離れたおもちゃ」を使います。1日2〜3回、5〜10分の本気遊び(追いかけ・捕獲・噛むまでの一連)を成立させることで、人への遊び攻撃が激減します。
恐怖型は耳を伏せ、瞳孔が開き、後ずさりしながら唸ります。叱る・追いかけるは厳禁で、距離を取って逃げ場を確保します。転嫁攻撃は、窓の外の野良猫や来客への興奮が引き金。興奮中の猫には30〜60分は触らず、別室で落ち着くのを待ちます。
これらが出たら撫でるのを止め、距離を取りましょう。多くの猫は背中の付け根・お腹・尻尾を触られることを嫌います。
(1) 環境エンリッチメント:上下運動できるキャットタワー、隠れ場所、爪とぎを複数設置。(2) 適切な遊びの量を確保。(3) 急に攻撃性が増した場合は痛み・甲状腺機能亢進症などの可能性があるため動物病院へ。(4) 改善しなければ獣医行動診療科の受診も検討しましょう。