家に来てからの30日間は、子猫の一生を左右する重要な時期です。環境づくり、食事、社会化、初回ワクチン、健康診断──獣医師の監修のもと、押さえるべき要点を時系列でまとめました。
子猫が家に来た最初の3日間は、興奮や不安で食欲が落ちることがあります。狭めの部屋にケージ・トイレ・水・隠れ場所を集約し、無理に触らず、子猫から近づいてくるのを待ちましょう。先住猫がいる場合は段階的なにおい交換から始めます。来てすぐの長時間の抱っこ・来客への披露は避けてください。
食事は譲渡元と同じフードを最低1週間続け、切り替える場合は7〜10日かけて少しずつ混ぜていきます。子猫用(キトン)総合栄養食を1日3〜4回に分けて与えましょう。排泄は1日1回以上の便、複数回の尿が目安です。下痢・血便・3日以上の便秘・粗相が続く場合は動物病院に相談を。
環境に慣れてきた2週目に、初回の健康診断を受けます。便検査(寄生虫※1の有無)、体重・体温測定、聴診、口腔チェック、猫白血病ウイルス(FeLV)・猫免疫不全ウイルス(FIV)の検査が一般的です。譲渡元での検査済みでも、念のため再確認をおすすめします。
※1 寄生虫:回虫・コクシジウム・ジアルジアなど、子猫に多い消化管寄生虫。便から検出されます。
3種混合ワクチン(猫ヘルペスウイルス・猫カリシウイルス・猫汎白血球減少症)の初回接種は生後8〜9週、追加を3〜4週間隔で2〜3回行うのが標準です。接種後は半日〜1日、激しい遊びや入浴は避け、食欲・元気の様子を観察します。アレルギー反応が出るのはまれですが、接種当日の通院は午前中の早い時間が安心です。
子猫の社会化期は生後2〜7週とされますが、家に迎えてからの初月は人や生活音に慣らす重要な時期です。1日2〜3回、5〜10分の遊び(猫じゃらし・追いかけっこ)で狩猟本能を満たし、噛み癖を「手を使わない遊び」で予防します。来客には無理に会わせず、子猫が自分で出てきたら優しく接してもらいましょう。
| 体重 | 週ごとの記録(増えていればOK) |
|---|---|
| 食事 | 子猫用総合栄養食を完食できているか |
| 排泄 | 毎日の便・尿があるか/形状は安定しているか |
| 健康診断 | 初回診察・便検査を受けたか |
| ワクチン | 初回接種が完了しているか |
| 環境 | トイレ・隠れ場所・爪とぎが揃っているか |