毎日見ているからこそ気づきにくい、ゆっくりとした体重の減少。シニア猫では「年だから痩せた」と見過ごされがちですが、慢性腎臓病・甲状腺機能亢進症・糖尿病・腫瘍など、重要な病気のサインのことが多くあります。
見た目では1割の体重減少でも気づかないことが多いため、月1回の体重測定をおすすめします。猫を抱いて人用体重計に乗り、自分の体重を引く方法でも十分です。記録はスマホメモやアプリで月単位の推移を見ましょう。
(1) 急性の食欲廃絶(24〜48時間まったく食べない)→ 脂肪肝※1リスクがあるため緊急受診。(2) 徐々に量が減る → 慢性疾患のことが多い。(3) ムラ食いになる → 口腔内の問題(歯周病・口内炎)や胃炎の可能性。
※1 脂肪肝(肝リピドーシス):絶食状態で肝臓に脂肪が蓄積し、肝不全に至る猫特有の重篤な病気。
| 慢性腎臓病 | シニア猫の最頻病。15歳以上の約80% |
|---|---|
| 甲状腺機能亢進症 | 食欲はあるのに痩せる典型例 |
| 糖尿病 | 多飲多尿を伴う体重減少 |
| 腫瘍(リンパ腫等) | 消化器型は嘔吐・下痢を併発 |
| 歯周病・口内炎 | 食べたいのに痛くて食べられない |
受診までの間、温めて香りを立てる・ウェットフードに切り替える・少量頻回を試します。絶対に絶食させないことが原則です。療法食や強制給餌の判断は獣医師指示のもとで行いましょう。