松山港の北西に浮かぶ忽那諸島の一島。江戸期に伊予柑をはじめとする柑橘栽培が始まり、明治期は「島売り」と呼ばれる行商人を全国に送り出した歴史を持つ。観光地化されていない素朴な漁港集落と、生活に溶け込んだ猫たちが暮らす静かな島。
| 所在地 | 愛媛県松山市睦月 |
|---|---|
| 面積/周囲 | 約3.82㎢ / 約11km |
| 住民数 | 約100名(2024年現在、高齢化が進む) |
| 猫の数 | 推定数十匹(島内で個別に世話されている) |
| アクセス | 松山高浜港から中島汽船で約60分(中島・興居島経由) |
| 船便 | 1日数便(フェリー・高速船) |
睦月島は瀬戸内海・忽那諸島に属し、行政上は愛媛県松山市の一部。江戸期に伊予柑などの柑橘栽培が始まり、 明治期から戦前にかけては反物などを背負って全国を行商する「島売り(睦月の島売り)」で財を成した 豪商が多く生まれたことで知られる。集落には当時の豪壮な町家・蔵・石垣が今も残り、近代和風建築の 集落景観が貴重。観光地化はほとんど進んでおらず、現在は柑橘農業と漁業を細々と続ける高齢住民の島となっている。
睦月島は田代島・佐柳島・男木島のような「観光猫島」としては全国的な知名度はないが、瀬戸内の他の島と同様、 漁港・路地・神社・廃屋周辺に猫が定着している。漁業と柑橘畑の害獣対策として古くから猫が重宝された経緯があり、 住民との距離が近い。観光客の急増による弊害がほぼないため、住民の暮らしの中で穏やかに猫が世話されているのが この島の特徴。一方で住民の高齢化により、世帯ごとの世話が将来続くかは不透明で、地域猫としての制度的な 管理体制はまだ整っていない。観光客が押し寄せる「猫スポット」化は地域として望まれていないため、 訪問者は自身の振る舞いに特に注意が必要。